タイ古式マッサージ

生理前に腰が重いのはなぜか。分かっている範囲と、まだ分かっていない範囲を学会の資料で確かめました

月経が近づくと腰が重くなる。毎月その時期だけ、腰のあたりが抜けないように感じる。当店ではそういうお話を伺います。

 

この症状を調べると、原因を言い切る説明がたくさん出てきます。ホルモンの名前が並び、骨盤がゆるむからだと書かれています。

 

ただ、日本産科婦人科学会の解説を読むと、原因は「はっきり分かっていません」と書かれています。言い切っている説明と、学会の書き方には開きがあります。

 

この記事では、どこまでが確かめられていて、どこから先が仮説なのかを分けます。そのうえで、当店にできることと、できないことをお伝えします。

同じ思いをされている方は、どのくらいおられるか

まず、ご自分だけのことではない、という話から始めます。

 

国の調査では、体の自覚症状のうち、女性でもっとも多いのは腰痛でした。男性でも腰痛が1位です。女性では次に肩こり、その次に手足の関節の痛みが続きます。

 

これは2025年の国民生活基礎調査の結果です。腰の重さや痛みは、多くの方が抱えている症状です。

 

そのうえで、月経に関わる不調について聞いた国の調査があります。月経のある女性5,466名への調査です。

 

月経前の不調が仕事や家事・育児・介護の支障になったと答えた方は、66.3パーセントでした。症状別の内訳は次のとおりです。

 

症状 かなり支障がある ある程度支障がある 少し支障はある 支障がある(計)
月経痛(下腹部の痛み、腰痛、頭痛など) 15.3パーセント 23.9パーセント 33.8パーセント 72.9パーセント
月経中の体調不良(だるさ、下痢、立ちくらみなど) 15.7パーセント 23.4パーセント 30.6パーセント 69.7パーセント
月経前の不調 13.7パーセント 20.5パーセント 32.1パーセント 66.3パーセント
月経中のメンタルの不調 15.8パーセント 20.9パーセント 27.4パーセント 64.1パーセント
月経量が多い 12.8パーセント 19.4パーセント 24.8パーセント 57.0パーセント

 

 

この表で、気をつけていただきたいことがあります。設問は「どの程度支障がありましたか」と聞いています。症状の有無を聞いた設問とは別のものです。

 

ですので66.3パーセントは、不調がある方の割合とは別の数字です。生活への支障として自覚された割合です。

 

そして程度は分かれています。「かなり支障がある」は13.7パーセント。いちばん多いのは「少し支障はある」の32.1パーセントです。

 

腰痛を含む月経痛のほうが、割合としては上に来ています。月経前の不調は3番目です。

 

なお、月経痛の行は3つを足すと73.0になり、計の72.9と0.1ずれます。どちらも公表された数字のままです。

年齢で違いがあります

同じ調査を年齢で分けると、若い年代のほうが支障が大きく出ています。

 

年齢 人数 かなり支障がある 支障がある(計)
全体 5,466名 32.1パーセント 81.9パーセント
20歳から29歳 1,251名 42.3パーセント 86.4パーセント
30歳から39歳 1,561名 35.4パーセント 85.1パーセント
40歳から49歳 2,015名 26.5パーセント 78.3パーセント
50歳から59歳 610名 21.5パーセント 76.7パーセント

 

 

この表には、4つお断りがあります。

 

1つ目は、集計の単位です。これは月経に関わる8つの項目のうち、どれか1つでも支障があった方の割合です。

 

8つの項目は、先の表の5つに、出血が長く続くこと、月経不順、その他の不調を加えたものです。月経前の不調に限った数字として扱うには無理があります。

 

2つ目は、調査の形です。これは1時点の調査で、年齢ごとに別の方へ聞いた結果です。同じ方を長く追いかけたものとは違います。

 

3つ目は、人数です。4つの年代を足すと5,437名で、全体より29名少なくなります。60代は人数が少ないため掲載されていない、と資料に書かれています。

 

4つ目は、全体の32.1パーセントです。先の表にも同じ数字がありましたが、別のものです。先の表は、月経前の不調で「少し支障はある」と答えた割合でした。

 

ですので、この表を「年を取れば軽くなる」根拠として使うのは誤りです。読み取れるのは、20代と30代で「かなり支障がある」が4割前後だということです。

仕事への影響についても数字があります

同じ調査には、仕事の出来を聞いた設問があります。ふだんの出来を100として、月経の不調がつらいときの出来を答える形です。

 

その回答から計算した損失の割合は、女性の20代で55.4パーセントでした。30代は51.4パーセント、40代は49.4パーセント、50代は53.0パーセントです。

 

損失が5割前後ですから、つらいときの出来はふだんの半分前後、という回答です。

 

ただし、この設問は不調がない方にも「もしあったらどのくらいか」と聞いています。実測ではなく、見積もりだと受け取ってください。

学会の説明では、月経前に3日から10日ほど続きます

ここから、言葉の定義を確かめます。

 

この学会の患者向けの解説では、月経前症候群をこう説明しています。月経の前に現れる、こころとからだの不調です。

 

続けて、こう書かれています。「さまざまな症状が月経前に3〜10日間くらい続きます」。そして「月経が始まると自然に軽快・消失します」。

 

からだの症状として挙げられている中に「お腹・頭・腰が痛い」があります。「からだがだるい」も並んでいます。

 

学会は「腰が重い」という言葉そのものは使っていません。当店は、腰の重さをこの2つに近いものとして読んでいます。

 

割合についても書かれています。日本人女性の70から80パーセントが、月経前に何らかの不調を自覚しているとのことです。

 

そのうち5パーセントは、重い月経前症候群で日常生活に困難を感じています。特に思春期の女性で多いといわれる、とも書かれています。

「何日前から」への答え

「生理の何日前から腰が重くなるのか」という問いをよく見かけます。これに対して示せる根拠は、先の3日から10日という長さです。

 

学会が書いているのは、続く長さです。月経が始まると軽くなるとも書かれていますので、始まりは月経の3日から10日ほど前と読めます。

 

幅は7日あります。ご自分の幅を知る方法については、この記事の後半でお伝えします。

 

なお「何日前から」という形は、当店が学会の記述から読み取ったものです。学会の文章は、続く長さとして書かれています。

月経が始まっても続くときは、別の見方をします

定義のうち、見落としやすいのは後半です。「月経が始まると自然に軽快・消失します」という部分です。

 

月経が始まっても腰の重さが続く場合は、この定義の外になります。月経と関係なく続く場合も同じです。

 

その場合に考える必要があるのは、別の背景です。あとの節で、学会の解説にもとづいて挙げます。

 

あわせて読みたい:【腰が重い・だるい方へ】強く揉まなくても奥まで届く!痛くないタイ古式マッサージの秘密

原因は、はっきり分かっていません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

 

学会の解説は、原因についてこう書いています。「はっきりした原因は分かっていませんが、女性ホルモンの変動が影響しているといわれています」。

 

続く説明はこうです。排卵から月経までの期間を黄体期といいます。この期間に、2種類の女性ホルモンが多量に分泌されます。

 

黄体期の後半に、その2つが急激に低下します。すると脳でホルモンや神経伝達物質のバランスが乱れ、こころの不調が現れるといわれています。

 

そして、こう付け加えられています。脳内のホルモンや神経伝達物質は、女性ホルモン以外にもストレスなど様々な要因の影響を受けます。

 

結論として「いくつもの要因が重なり合って発症すると考えられています」とまとめられています。

 

この書き方は、原因を1つに絞らない形です。ホルモンの名前を挙げて言い切る説明とは、ずれています。

腰に来る道筋は、どこまで説明されているか

ここで正直に申し上げます。腰の重さそのものを測った研究を、当店は見つけられませんでした。

 

学会の症状の一覧に「お腹・頭・腰が痛い」が並んでいることは確かです。ただ、なぜ腰に来るのかを調べた研究には行き当たりませんでした。

 

子宮の収縮に関わる物質が痛みを感じやすくさせる、という説明は広く行われています。当店はこの説明を否定するつもりもありません。

 

ただ、確かめられた事実としてお伝えすることもしません。原典に当たれていないものは、当たれていないと書きます。

「生理前は骨盤がゆるむ」という説明について

もう1つ、よく見かける説明があります。リラキシンというホルモンで骨盤がゆるみ、腰が不安定になるという話です。

 

この説明は、確かめられている部分と、まだ分かっていない部分が混ざっています。分けて並べます。

 

よく見かける説明 研究で確かめられていること
リラキシンは黄体から出るので、排卵の後に増える 健康な12名を1日おきに調べた1995年の報告では、排卵前の時期にも検出された。黄体以外にも出どころがあり、排卵に依存しないと結論されている
リラキシンが増えると関節がゆるみ、体が不安定になる 19本の研究と573名をまとめた報告では、膝のゆるみが、卵胞期と比べて排卵期に平均0.40ミリ、黄体期に平均0.21ミリ大きかった。測られたのは膝で、骨盤ではない
ゆるむから、けがをしやすくなる 同じまとめの研究では、ゆるみが増える時期とけがの増加が結びついていなかった。膝の靱帯のけがは、ほかの時期を合わせた場合より黄体期のほうが少なかった
リラキシンが月経前の腰の重さの主な原因である 1行目と同じ1995年の報告で、腰と骨盤の痛みがある7名は、健康な12名よりリラキシンが高かった。著者自身が、さらに調べる必要があると書いている

 

 

並べると、話の形が見えてきます。

 

ホルモンの量が周期の中で動くことは、報告されています。関節のゆるみが測れることも報告されています。

 

ただ、月経前にあたる黄体期の幅は、卵胞期と比べて0.21ミリでした。0.40ミリは排卵期の数字です。そして測られたのは膝です。

 

さらに、ゆるみが増える時期とけがの増加は、結びついていないという結果でした。膝の靱帯のけがは、黄体期のほうが少なくなっていました。

 

ですので当店は「生理前は骨盤がぐらぐらになる」という言い方を避けています。そう言える段階にないと考えています。

マッサージの研究は「月経中の痛み」を見たものです

次に、施術の研究を見ます。ここでも、先にお断りが必要です。

 

当店が確認できた試験は6本で、すべて月経中の痛みを対象にしたものでした。月経前の腰の重さを測った試験は、見つかりませんでした。

 

対象も限られています。6本のうち4本は、トルコとイランの大学生でした。日本の働く世代を対象にした試験には行き当たりませんでした。

 

ですので、これから並べる数字は「月経中の痛みについての報告」です。月経前の重さに当てはまるかどうかは、別の問題です。

差が出た報告

まず、対照群と比べて差が出た報告を並べます。

 

人数と期間 比べたもの 差が出たところ
267名、3周期 指圧とマッサージ、マッサージのみ、対照 痛みの強さと、月経の症状の強さが、対照より低い
102名、2周期 精油を使った軽擦法、等尺性の運動、対照 痛みの強さが下がり、下がり方はマッサージの群でより大きい
60名、3か月 リズミカルな手技、心拍の変動を使った訓練、通常のケア 通常のケアと比べて、痛みの強さが低い
44名、1周期 結合組織への手技と助言、助言のみ 痛み、鎮痛薬を使った回数、症状の点数で良かった
63名、2周期 腹部のマッサージ、ストレッチ、対照 2周期目の腹部と背中の痛み、疲れの点数が低い

 

 

この5本は、どれも対照群より良い結果が出た項目があります。手技の中身は、試験ごとに違います。

差が出なかった報告

同じ試験の中に、差が出なかった項目もあります。こちらも並べます。

 

人数 差が出なかったところ
267名 生活の質の点数は、すべての下位の項目で差が出なかった
102名 不安の程度は、3つの群の間で差が出なかった
60名 リズミカルな手技と心拍の訓練の間に差はない。鎮痛薬の使用、生活の質、心拍の変動でも差が出なかった
63名 痛みの目盛りの点数と、経血の量では差が出なかった
44名 月経の受け止め方を聞いた質問票の一部では、差が出なかった
75名(精油の有無を比べた6本目の試験) 1周期目は、3つの群の間で差が出なかった

 

 

上の表と下の表には、同じ試験が出てきます。1本の試験の中で、差が出た項目と出なかった項目があるからです。

 

75名の試験は、下の表にだけ載せています。この試験も2周期目には、精油を使った群の痛みが低いという結果が出ています。ただ、ご自分で行う腹部のマッサージの中で精油の有無を比べたもので、上の5本と同じ並べ方ができません。これが6本目で、あとの精油の節で取り上げます。

 

とくに注目していただきたいのが、267名の試験です。痛みと症状では差が出ました。一方で、生活の質では差が出ていません。

 

63名の試験も似た形でした。症状の質問票では腹部と背中の痛みの点数が下がっています。しかし痛みの目盛りでは差が出ていないという結果でした。

 

何を測るかで、結果が変わります。「効いた」という一言でまとめるには、幅があります。

体の反応も報告されています

267名の試験では、体の反応も記録されていました。こちらも省かずにお伝えします。

 

指圧とマッサージの群では、3名から申し出がありました。押した点の痛みが1名、月経の周期のずれが2名です。

 

マッサージのみの群では、4名から申し出がありました。皮膚の赤みが3名、指のしびれが1名です。

 

人数としては少数です。ただ、報告があるという事実は残しておきます。

 

ただし、これは月経中の試験の記録です。月経前に当てはまる根拠として扱うのは、先に書いたとおり無理があります。

 

当店が月経前の時期に圧を弱めてお伺いするのは、当店の方針です。この記録は、慎重にする理由の1つとして受け取っています。

精油の寄与は、この研究からは取り出せません

102名の試験では、精油を使った軽擦法が行われていました。使われたのはラベンダーの精油です。

 

これは当店が扱う4種類のうちの1つです。ただ、この試験から精油の分だけを取り出すことはできません。

 

理由は、群の組み方です。精油を使わないマッサージの群が置かれていないため、手技の分と精油の分を分けられません。

 

精油の有無を比べた試験も1本あります。先の表に出てきた75名の試験です。ご自分で腹部をマッサージする形で、3つの群に分けられていました。

 

1周期目は3つの群の間で差が出ませんでした。2周期目には、精油を使った群の痛みが低いという結果が出ています。

 

ただし、そこで使われていたのはばらの精油でした。当店が扱っているのはラベンダー、ローズマリー、ゼラニウム、グレープフルーツの4種類です。

 

ですので当店は、この結果を自店の精油の根拠から外しています。別の精油の報告として置いておきます。

先に婦人科へご相談いただきたいとき

ここまで、施術の話をしてきました。ただ、施術より先に受診をお願いしたい場合があります。

 

学会の患者向けの解説から、該当するところを拾って並べます。

 

こういうときは 学会の解説に書かれていること
月経が始まっても腰の重さが続く。月経と関係なく下腹部や腰が痛む 子宮内膜症では、月経でないときも絶えず下腹部や腰が痛むことがある
月経のたびの痛みが、年々強くなっている 子宮内膜症の痛みは20代から30代で発症し、年々悪化する
排便のときや、性交のときに痛む 子宮内膜症の症状として挙げられている
月経の出血量が異常に多い。息切れや立ちくらみがある 子宮筋腫の主な症状として、過多月経と鉄欠乏性貧血が挙げられている
月経以外の出血を繰り返している 必ずお近くの産婦人科を受診してください、と書かれている
こころの症状が重く、日常生活も困難である 月経前不快気分障害と診断されることがある

 

 

この表は、見分けるためのものというより、受診の目安としてご覧ください。

子宮筋腫は、大きさだけでは決まりません

子宮筋腫について、よく誤解されている点があります。大きさで深刻さが決まる、という受け取り方です。

 

学会の解説には、こう書かれています。症状の出かたは、できた場所で変わります。

 

子宮の内側にできたものは、小さくても症状が強く出ます。逆に、子宮の外側にできたものは、大きくても症状が出にくいです。

 

ですので「小さいと言われたから大丈夫」という読み方には無理があります。治療が必要かどうかの判断も、場所と症状の強さで変わります。

 

なお、30歳以上の女性の3割前後に子宮筋腫を認めるといわれています。それだけ多く見つかるものです。

子宮内膜症は、月経を重ねるごとに悪化します

子宮内膜症についても、押さえておきたい点があります。

 

学会の解説では、月経痛は患者の9割にみられると書かれています。そして、月経を重ねるごとに悪化するとあります。

 

発症は20代から30代が多く、ピークは30歳から40歳といわれています。患者のうち半数近くが不妊に悩むとも書かれています。

 

ですので「毎年ひどくなっている」という感覚は、重く受け取っていただきたい情報です。年齢のせいだと片づけないでください。

 

あわせて読みたい:更年期のだるさはどこから来るのか。女性と男性それぞれの仕組みと、体をゆるめるという選択肢

ぎっくり腰のような痛みだと感じたとき

「生理前のぎっくり腰のような痛み」という言葉もよく見かけます。急に抜けるような痛みが来る、というお話です。

 

月経前の腰の重さと、ぎっくり腰。この2つを見分ける方法は、当店の範囲の外にあります。見分け方は医療機関の仕事です。

 

その上で、お伝えできることが2つあります。

 

1つは、どちらであっても当てはまる動き方があることです。同じ姿勢を続けないこと、痛む動きを無理に繰り返さないことです。

 

もう1つは、受診の線引きです。安静にしていても変わらない痛み、動作と関係なく来る激しい痛みは、どちらとも別の話です。

 

冷や汗、発熱、吐き気をともなう場合も同じです。脚のしびれや、排尿の様子が変わった場合も、すぐにご相談ください。

当店がしていることと、していないこと

ここまでの内容を踏まえて、当店の扱いをまとめます。理由の欄には、当店の方針にすぎないものはそう書きます。

 

項目 当店の扱い その理由
月経前の時期の圧 ふだんより弱くしてお伺いします 当店の方針です。学会の症状の一覧に痛みが並んでいること、月経中の試験で体の反応の報告があったことを、慎重にする理由にしています
出血が多い日、強い痛み、発熱があるとき お受けしません 当店の方針です。研究にもとづくものではありません
腰とお尻のまわり 姿勢を変えながら、動く範囲の中でゆっくり動かします 同じ姿勢の時間を切ることが、当店にできることだと考えています
病気の見分け 行いません 診断は医療機関の仕事です
妊娠の可能性の判断 行いません 同じ理由です。自己判断もお控えください
施術で経血の出方が変わるという説明 しません 根拠を確認できていません

 

 

当店はタイ古式マッサージとバリニーズアロマの2つに専門特化しています。どちらを選んでも、全室が完全個室です。

 

タイ古式マッサージは、服を着たまま受けていただく形です。関節を動かし、体重をかけて伸ばしていきます。

 

バリニーズアロマは、オイルを使って面で触れていく形です。動かされる感覚が苦手な時期には、こちらをお選びいただくこともあります。

ご予約のときにお伝えいただきたいこと

月経の周期のどのあたりかを、お伝えいただけると助かります。言いにくい場合は「今週は弱めで」だけでも結構です。

 

ご予約のときでも、当日でも結構です。うつ伏せが辛い場合も、横向きの姿勢をご用意できます。

 

通院されている場合や、お薬を処方されている場合もお聞かせください。日本アロマ環境協会の案内でも、その場合は医療機関への相談が先だとされています。

 

あわせて読みたい:タイ古式マッサージを受けられないケースとは?体調・持病がある場合の考え方

根拠を確認できていないので、採っていない説明

この分野には、業界の中だけで通っている説明があります。当店が採っていないものを挙げます。

 

1つ目は、頭や首への刺激が骨盤の状態を変えるという説明です。当店はこの説の根拠を確認できていません。

 

2つ目は、施術で経血がスムーズに出るようになるという説明です。これも同じです。

 

3つ目は、施術の翌日の重さを「体が良くなる途中の反応」と呼ぶ説明です。当店はその呼び方を使わず、体の反応としてそのままお伝えします。

 

なお、当店の施術は、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師のような国家資格にもとづく施術とは区分が異なります。

精油の扱いについて

バリニーズアロマをお選びいただく場合の話です。当店が扱う精油は、ラベンダー、ローズマリー、ゼラニウム、グレープフルーツの4種類です。

 

この協会が挙げている注意点と、当店の扱いを並べます。

 

協会が挙げている注意 当店での扱い
原液を皮膚につけない。薄めて使う 薄めて使います
皮膚の弱い方や初めての方は、低めの濃度から試す 初回は低いほうから試します
光毒性に注意が必要な精油の例として、グレープフルーツが挙げられている 当店で扱う4種類に入っています。日中のご予定を伺ってお選びします
妊娠中は芳香浴以外では十分に注意する。トリートメントは医師か専門家に相談する 妊娠中の方の施術はお受けしておりません。妊娠の可能性があるときは、医療機関でのご確認を先にお願いしています
3歳未満には芳香浴以外を行わない 当店ではお子さまへの施術と、お子さま連れでのご来店を承っておりません
治療を受けている場合、薬を処方されている場合は医療機関に相談する ご予約のときにお伺いします

 

 

光毒性という言葉には、説明を添えます。日光などの強い紫外線に反応して、皮膚に炎症を起こす性質のことです。

 

この性質をもつ精油を日中に使う場合は注意が必要だ、と協会は書いています。当店で扱う4種類のうち、グレープフルーツがその例に挙げられています。

 

自店で使っているものの注意点ですから、隠さずに書きます。

ご自分でできること

最後に、ご自分でできることを挙げます。ここは当店の考えではなく、学会の解説に書かれていることです。

 

項目 学会の解説に書かれていること
自分のリズムを知る 症状日誌を記録し、いまの状態を理解することで、症状に対処しやすくなる
時間をつくる 気分転換やリラックスする時間をつくる
セルフケア 心地良いと思えるセルフケアを探してみる
仕事 症状が重い場合は、仕事の負担を減らすことが治療になるときもある
積極的にとるとよいもの 食物繊維の多い複合炭水化物、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、ビタミンビー6
控えたほうがよいもの 精製された糖、アルコールの摂取、喫煙

 

 

この一覧で目を引くのは「心地良いと思えるセルフケアを探してみる」という書き方です。学会が、中身を決めずに書いています。

 

何が心地よいかは、人によって違うという前提です。ここからは当店の考えですが、当店の施術もその選択肢の1つになりえます。

症状日誌という方法

学会の解説では、診断のところでも症状日誌が出てきます。日々の症状を記録し、月経の周期と関連するか確認する方法です。

 

これはご自分でも始められます。腰の重さの程度を3段階でつけて、月経の開始日と並べるだけで十分です。

 

2周期か3周期ぶん並べると、ご自分の幅が見えてきます。学会の説明にある3日から10日のどこにあたるかも分かります。

 

そして、月経が始まっても軽くならない回があるかどうか。ここが受診を考える手がかりになります。

 

記録があると、婦人科での説明も早く済みます。当店でも、圧の強さを決める手がかりとして伺います。

温めることについて

この症状について調べると、温めることを勧める記事が多く見つかります。

 

そこで学会の解説を読み返しました。薬によらない治療法の項目に、温めることと冷えという言葉は出てきませんでした。

 

これは、温めてはいけないという意味ではありません。学会が挙げていない、という事実だけをお伝えします。

 

ただし、先の一覧には「心地良いと思えるセルフケアを探してみる」とあります。温めることが心地よいなら、その範囲に入ります。

 

当店が気をつけているのは、順番です。根拠があるものと、心地よさで選ぶものを混ぜないようにしています。

 

あわせて読みたい:冷え性ケアの決定版!靴下を履くより「ポンプ機能」への刺激が鍵?寝ているだけで巡るタイ古式の科学

よくあるご質問

生理前に腰が重いのは、生理の何日前からですか?

学会の解説では、症状が月経前に3日から10日ほど続くとされています。ですので、始まりは月経の3日から10日ほど前と読めます。

 

ご自分の幅は、症状日誌で分かります。腰の重さの程度と、月経の開始日を2周期か3周期ぶん並べてみてください。

生理前に腰が重いとき、マッサージを受けてもよいですか?

お受けいただけます。ただ、圧をふだんより弱くしてお伺いします。

 

学会の症状の一覧には、痛みが並んでいます。痛みに敏感になりやすい時期だという前提で触れていきます。

 

強い痛みや発熱がある日は、お受けしておりません。その場合は婦人科へご相談ください。

生理中でも、マッサージは受けられますか?

出血の量が落ち着いていれば、お受けいただけます。ご予約のときにお聞かせください。

 

出血が多い日は、お受けを控えております。衛生面と、ご自身の負担の両方を考えた判断です。

生理前の腰の重さには、タイ古式マッサージとバリニーズアロマのどちらが向いていますか?

どちらが優れているかを示す根拠は、見つかりませんでした。ですので、感覚でお選びいただくのが現実的です。

 

動かされる感覚が心地よい方はタイ古式マッサージ。静かに触れられるほうが落ち着く方はバリニーズアロマをご案内しています。

 

月経前の時期は、動かされるのが億劫に感じる方もおられます。その場合はバリニーズアロマをお選びください。

生理前に腰が重いとき、マッサージの圧は弱くしてもらえますか?

はい。むしろ、こちらから弱めてお伺いします。

 

施術中も強さは変えられます。言いにくい場合は、最初に「今日は全体に弱めで」とだけお伝えください。

生理前の腰の重さは、骨盤矯正で治りますか?

当店は骨盤矯正を扱っておりません。治るかどうかについて、当店から申し上げられることは持ち合わせていません。

 

お伝えできるのは、前提になっている説明の根拠です。生理前に骨盤がゆるむという説明は、まだ仮説の段階です。

 

関節のゆるみを測った研究はあります。ただ、測られたのは膝で、月経前にあたる時期の幅は、卵胞期と比べて0.21ミリでした。骨盤を測った数字とは別のものです。

妊娠の可能性があるときも、生理前の腰の重さの施術を受けられますか?

妊娠の可能性があるときは、医療機関でのご確認を先にお願いしています。妊娠の判断は、当店の範囲の外にあります。なお、妊娠中の方の施術はお受けしておりません。

 

協会の案内でも、妊娠時は芳香浴以外では十分に注意するとされています。トリートメントは医師か専門家に相談するようにとも書かれています。

生理前の腰の重さで、婦人科に行ったほうがよいのはどんなときですか?

月経が始まっても軽くならないときです。学会の定義では、月経が始まると自然に軽快・消失するとされています。

 

月経のたびの痛みが年々強くなっている場合も、ご相談ください。出血量が異常に多い場合、月経以外の出血を繰り返す場合も同じです。

 

こころの症状が重く、日常生活が困難な場合も受診の対象です。

生理前に腰が重いのは、毎月のことなので仕方がないのでしょうか?

仕方がないと決めてしまう前に、2つ確かめていただきたいことがあります。

 

1つは、月経が始まってから軽くなっているかどうか。もう1つは、年々強くなっていないかどうかです。

 

どちらかが当てはまるなら、別の背景を考える段階です。婦人科でご相談ください。

 

当てはまらない場合も、対処の余地はあります。学会の解説でも、症状が重い場合は、仕事の負担を減らすことが治療になるときもある、と書かれています。

生理前の腰の重さは、施術を受けた翌日に強くなることがありますか?

267名を対象にした試験では、体の反応の報告がありました。皮膚の赤みが3名、指のしびれが1名、押した点の痛みが1名です。

 

月経の周期がずれたという申し出も2名ありました。人数は多くありませんが、報告はあります。

 

翌日に重さが強くなった場合は、当店にお知らせください。次回の圧と範囲を変えます。強い痛みが続く場合は、受診をお願いします。

まとめ

生理前に腰が重いという症状について、確かめられたことを整理します。

 

学会の解説では、月経前の不調は月経前に3日から10日ほど続き、月経が始まると軽快・消失するとされています。症状の一覧に腰の痛みとだるさが入っています。

 

割合は、日本人女性の70から80パーセントが何らかの不調を自覚、5パーセントが重い状態とされています。

 

国の調査では、月経前の不調が生活の支障になったと答えた方が66.3パーセントでした。ただしこれは症状の有無ではなく、支障の程度を聞いた数字です。

 

原因について、学会は「はっきりした原因は分かっていません」と書いています。いくつもの要因が重なり合って発症すると考えられている、という書き方です。

 

骨盤がゆるむという説明は、まだ仮説の段階です。測られたのは膝で、月経前にあたる時期の幅は、卵胞期と比べて0.21ミリでした。けがの増加とも結びついていないという結果でした。

 

マッサージの試験は6本確認できました。ただし、すべて月経中の痛みを対象にしたものです。月経前の重さを測った試験は見つかりませんでした。

 

その6本の中でも、差が出た項目と出なかった項目があります。267名の試験では、痛みに差が出た一方で、生活の質には差が出ていないという結果でした。

 

体の反応の報告もありました。ただし月経中の記録ですので、月経前の根拠にはしていません。当店が月経前に圧を弱めるのは、慎重を期すための方針です。

 

そして、月経が始まっても軽くならない場合、年々強くなっている場合は、受診が先です。子宮内膜症は月経を重ねるごとに悪化すると書かれています。

 

当店にできるのは、同じ姿勢の時間を切ることと、力を抜いたまま、腰とお尻のまわりを動く範囲の中でゆっくり動かす時間をつくることです。

 

毎月その時期だけ、腰の重さが当たり前になっているなら。一度そこから離れる時間を取ってみてください。

 

ラダシアのご予約はこちらから

 

タイ古式マッサージとバリニーズアロマの2つに専門特化し、全店舗を完全個室でご用意しています。セラピストは15日間の研修と卒業試験を経て現場に立っていますので、初めての方もご安心ください。

 

※当店の施術はリラクゼーションを目的としたものであり、医療行為ではありません。疾病の治療や症状の改善を目的とするものではなく、診断や治療は行っておりません。月経が始まっても腰の重さが続く場合や、痛みが年々強くなっている場合は、婦人科などの医療機関にご相談ください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。