タイ古式マッサージ

朝、手がこわばるのはなぜか。リウマチなど考えられる病気の違いと、受診の目安

朝起きると、指が曲げにくい。手を握ろうとすると、動きがぎこちない。しばらく手を使っているうちに戻るので、そのままにしている方もいらっしゃると思います。

この記事では、朝に手がこわばる原因について、当店が確かめたことをまとめました。もとにしたのは、整形外科の学会や大学病院が公開している資料と、海外の研究です。

先にお答えします。整形外科の学会の解説では、朝に症状が強く出る病気として、関節リウマチ、ばね指、手根管症候群などが挙げられています。朝にこわばるという点は共通していて、それだけではどの病気かを見分けられません。

そこでこの記事では、最初に、すぐに119番に電話していただきたい症状と、早めに受診していただきたいときをお伝えします。その上で、それぞれの病気の違いと、研究で分かっていることをご紹介します。

読み進める前に、この記事で扱うことを挙げておきます。

  • すぐに119番に電話していただきたい手の症状
  • 朝の手のこわばりで、早めに受診していただきたいとき
  • 朝に症状が出やすい手の病気と、その違い
  • リウマチの診断の基準に、朝のこわばりがどう入っているか
  • 寝る姿勢や冷え、手のマッサージや運動について、研究で分かっていること

最初に、すぐに119番へ電話していただきたい手の症状からお伝えします。

すぐに119番に電話していただきたい手の症状

最初に、朝のこわばりとは別に、様子を見ないでいただきたい症状からお伝えします。

総務省消防庁は、「救急車利用マニュアル」を出しています。その中で、大人の方の手や足に次の症状があれば、すぐに119番に電話するよう呼びかけています。

  • 突然のしびれ
  • 突然、片方の腕や足に力が入らなくなる

同じマニュアルには、顔の片方がゆがむ、ろれつがまわりにくくうまく話せない、といった症状も挙げられています。こうした症状があるときも、すぐに119番に電話してください。

救急車を呼ぶか迷うときは、救急相談の窓口(#7119など)に相談できます。窓口の番号は、地域によって異なることがあります。同じマニュアルには、迷ったらかかりつけ医に相談しましょう、とも書かれています。

朝の手のこわばりは、多くの場合、このような急な症状とは違います。ただ、朝起きたら片方の腕に力が入らない、ということもあります。そのときは、こわばりと思い込まずに、この章の症状に当たらないかを先に確かめてください。

朝の手のこわばりで、早めに受診していただきたいとき

救急車を呼ぶほどではなくても、医療機関で調べていただきたいときがあります。整形外科の学会と大学病院の資料をもとに、次の6つにまとめました。

  • 指の関節が腫れている、押すと痛む、熱を持っている
  • 左右の手の、同じ場所の関節が腫れている
  • 朝のこわばりや関節の腫れが、何週間も続いている
  • 手の症状と一緒に、微熱やだるさがある
  • 指がしびれる、親指の付け根がやせてきた、物をつまみにくい
  • 指を曲げ伸ばしすると引っかかる、指が動かなくなる

1つ目から4つ目は、関節リウマチの解説(診断の条件を含む)をもとにしています。1つ目の押したときの痛みや熱は、ばね指の解説にも書かれています。5つ目は手根管症候群、6つ目はばね指の解説をもとにしています。

関節リウマチについて、整形外科の学会は、早めの診断と治療が必要だとしています。大学病院の資料にも、関節の破壊は発症から2年以内に急速に進むことが分かった、と書かれています。

このため、腫れが続いている場合は年齢のせいと決めずに、整形外科やリウマチ科で相談してください。受診のときは、いつから、どの指が、朝どのくらいの時間こわばるかを伝えられるようにしておくと、話が進みやすくなります。

朝の手のこわばりで考えられる、手の病気

ここからは、朝に手がこわばる原因として考えられる病気を、整形外科の学会の解説をもとにご紹介します。どれも、受診のときに医師の説明を理解する助けとしてお読みください。病気の見分けは、医療機関での診察や検査で行います。

関節リウマチ

関節リウマチは、関節の内側にある滑膜という組織に炎症が続く病気です。整形外科の学会は、自己免疫の病気と考えられているとしています。

学会の解説では、最初は両方の手や足の指の関節が対称的に腫れて、とくに朝にこわばるようになる、とされています。どの年代でも起こりますが、30〜40歳代の女性に多い病気です。

関節だけの病気ではなく、貧血や微熱、体のだるさが出ることもあります。大学病院の資料には、手の指では第1関節に症状が出るのはまれで、第2関節や指の付け根に出ることが多い、と書かれています。

大学病院の資料(2023年に更新)によると、関節リウマチは女性が男性の4倍ほど多い病気です。日本には60〜100万人の患者さんがいると考えられています。近年は、65歳以上で発症する方も増えているそうです。

腫れている部分は軟らかいのが特徴とされています。ほかの人にうつる病気ではありません。

以前は治らない病気とされていました。同じ資料によると、今は薬の進歩によって、関節の痛みや炎症がない状態を目指せるようになっています。だからこそ、早い段階で受診することが大切だとされています。

指の第1関節が変形する病気(ヘバーデン結節)

指の第1関節が変形して曲がる病気です。整形外科の学会は、40歳代以降の女性に多く、関節リウマチとは違う病気だとしています。

人さし指から小指にかけて、第1関節が赤く腫れたり、曲がったりします。痛みを伴うこともあり、強く握りにくくなるとされています。手をよく使う人がなりやすい傾向がある、とも書かれています。

原因は分かっていませんが、レントゲンなどの所見からは、変形性関節症とされています。第1関節の背中側に、2つのこぶのような膨らみができるのが特徴とされています。第2関節に同じような変化が出るものは、ブシャール結節と呼ばれます。

学会の解説では、痛むときは安静にすること、指先に負担がかかりすぎないようにすることが挙げられています。

ばね指

指を曲げる腱は、腱鞘という鞘の中を通っています。指の付け根のあたりで、この腱と腱鞘に炎症が起きた状態が腱鞘炎です。進むと指に引っかかりが出て、ばね指と呼ばれる状態になります。

整形外科の学会は、指の付け根に痛みや腫れ、熱感が出て、朝方に症状が強いとしています。日中に手を使っていると、症状が軽くなることも少なくないそうです。診察では、指の付け根の腫れや、押したときの痛みを確かめるとされています。

更年期や妊娠・出産期の女性に多く、手をよく使う仕事やスポーツをする方にも多いとされています。親指と中指に多い病気です。

学会の解説では、糖尿病やリウマチのある方、透析を受けている方にもよく起こるとされています。こうした持病のある方は、主治医にも伝えてください。

手根管症候群

手首にある手根管というトンネルの中で、神経が圧迫される病気です。整形外科の学会は、人さし指と中指を中心にしびれや痛みが出て、症状が強い時期には明け方に強くなるとしています。

手を振ったり、指の曲げ伸ばしをしたりすると、しびれが楽になることがあります。手のこわばり感が出ることもある、と学会は書いています。

原因ははっきりしないものが多いとされますが、妊娠・出産期や更年期の女性に多いのが特徴です。骨折などのけがや、仕事やスポーツでの手の使いすぎでも起こります。

進むと親指の付け根の筋肉がやせて、親指と人さし指で丸を作る動作がしにくくなります。縫い物がしづらくなったり、細かい物をつまめなくなったりもします。学会は、これらの症状があるときは整形外科医に相談するよう呼びかけています。

手首の親指側の腱鞘炎(ドケルバン病)

手首の親指側にある腱鞘の炎症で、痛みや腫れが出ます。親指を広げたり動かしたりすると、この場所に強い痛みが走るとされています。整形外科の学会は、妊娠・出産期や更年期の女性、手をよく使う方に多いとしています。

親指の付け根の関節がすり減る病気

物をつまむときや、びんのふたを開けるときに、親指の付け根に痛みが出る病気です。整形外科の学会は、使いすぎや年齢に伴って関節の軟骨がすり減り、進むと親指が開きにくくなるとしています。

親指の付け根に腫れがあり、押すと痛むのが特徴とされています。学会は、親指側の腱鞘炎や、リウマチによる関節炎と区別する必要があるとしています。

病気ごとの違いを並べると

ここまでの内容を、表にまとめます。表の内容は、整形外科の学会と大学病院の資料に書かれていることです。

病気 症状が出やすい場所 朝との関係 多いとされる方
関節リウマチ 両手の指の関節(第2関節や付け根に多い) とくに朝にこわばる 30〜40歳代の女性
ヘバーデン結節 指の第1関節 資料には書かれていない 40歳代以降の女性
ばね指 指の付け根(親指と中指に多い) 朝方に症状が強い 更年期・妊娠出産期の女性、手をよく使う方
手根管症候群 人さし指と中指(しびれ) 明け方にしびれや痛みが強い 妊娠出産期・更年期の女性、手をよく使う方
ドケルバン病 手首の親指側 資料には書かれていない 妊娠出産期・更年期の女性、手をよく使う方
親指の付け根の関節がすり減る病気 親指の付け根 資料には書かれていない 使いすぎや年齢に伴って起こりやすい

表のとおり、朝に症状が出ると書かれている病気は複数あります。残りの3つは、朝との関係が資料に書かれていませんが、手のこわばりや痛みの原因として、あわせてご紹介しました。どの病気かは、医療機関での診察や検査で確かめることになります。

更年期と手の症状

表を見ると、更年期の女性に多いとされる病気がいくつもあります。整形外科の学会は、手根管症候群のうち、はっきりした原因がなく起こるものについて説明しています。女性ホルモンの乱れで腱鞘がむくみ、トンネルの中の神経が圧迫されると考えられている、としています。

更年期に手の症状が出ることもあるため、受診のときは、手の症状と一緒に、月経の変化やほかの体調の変化も伝えてください。

更年期の体調の変化については、次の記事でもご紹介しています。

あわせて読みたい:更年期のだるさはどこから来るのか。女性と男性それぞれの仕組みと、体をゆるめるという選択肢

リウマチの診断の基準と、朝のこわばり

「朝のこわばりが1時間続くとリウマチ」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、診断の基準に朝のこわばりがどう入っているかを確かめます。

1987年の基準では、7つの項目の1つでした

アメリカのリウマチの学会が1987年に作った基準では、7つの項目のうち4つ以上に当てはまると、関節リウマチと分類します。整形外科の学会の解説も、この基準で書かれています。

その1つ目の項目が、朝のこわばりです。大学病院の資料では、関節とその周りの朝のこわばりが、いちばん良くなるまでに少なくとも1時間続くこと、とされています。この項目は、6週間以上続いていることが条件です。

つまり、朝のこわばりが1時間続いても、それだけでリウマチと決まるわけではありません。関節の腫れや血液検査、レントゲンなど、ほかの項目と合わせて判断されます。

整形外科の学会は、リウマチの血液検査が陽性というだけでは診断できない、とも書いています。

2010年の基準では、こわばりの項目が外れました

大学病院の資料によると、以前はこの1987年の基準をもとに診断されていました。ただ、早い段階での診断に向かないことが問題でした。そのため、2010年に欧米を中心に基準が改められています。

2010年の基準は、腫れや痛みのある関節の数、血液検査、炎症の反応、症状が続いている期間を点数にして判断します。朝のこわばりの項目は、この中から外れています。

このうち、関節の症状が6週間以上続いているかどうかは、点数の1つとして残っています。

基準から言えること

朝のこわばりの長さは、診断の手がかりの一つではありますが、それだけで病気かどうかは分かりません。大学病院の資料には、リウマチの方でも1〜2割は2010年の基準を満たさないことがある、とも書かれています。

こわばりの時間の長さだけでは、病気かどうかは決まりません。それでも時間のメモは、受診のときに伝えるために役立ちます。腫れや痛みが続くときは受診して、検査で確かめていただくのが確実です。

寝る姿勢や冷えと、手の症状について、研究で分かっていること

病気以外にも、朝の手の症状と関わりが報告されていることがあります。ただし、ここでご紹介するのは、関わりを調べた研究です。寝る姿勢や冷えが原因だと確かめられたわけではありません。

横向きで寝るのが好きな人に、手根管症候群が多かった研究

2011年に発表された研究では、手根管症候群のある68人と、ない138人で、好んでいる寝る姿勢を比べました。研究者が注目したのは、手根管症候群の症状が夜に多いことです。

その結果、横向きで寝るのを好むことと、手根管症候群があることの間に、強い関わりが見られました。この関わりが見られたのは、男性と、60歳未満の女性です。また女性では、体格の指数(肥満の度合い)とも関わりが見られました。

この研究は、病気のある人とない人を、ある時点で比べたものです。横向きで寝ることが病気の原因になると確かめたものではありません。

寒い職場で働いたことと、関節リウマチの研究

2017年に発表された、スウェーデンの研究があります。関節リウマチになった3,659人と、なっていない5,925人を比べたものです。寒い環境で働いたことがある人は、関節リウマチになる危険が1.5倍でした。

寒い屋内で働いた期間が長いほど、危険が高くなる傾向も見られました。屋外の寒い環境では、この傾向は見られませんでした。また、寒い環境と、手や指をくり返し動かす作業が重なると、危険が高まる関わりも見られています。

この研究が調べたのは、関節リウマチになるかどうかです。冷えると朝に手がこわばるかどうかを調べたものではありません。外国の職場での結果であることにも、ご注意ください。

温める・冷やすことについて、研究をまとめた報告

こわばった手を温めると楽に感じる方も多いと思います。関節リウマチの方に、温めたり冷やしたりする方法を調べた研究をまとめた報告があります。

2002年に公表されたこの報告には、7本の研究(合わせて328人)が含まれています。温める・冷やすパックなどは、関節の腫れや痛み、動く範囲、握力などの指標に、はっきりした効果が見られませんでした。

一方で、害が出たという報告はありませんでした。報告をまとめた研究者は、表面を湿らせて温める方法や冷やす方法を、症状をやわらげる目的で使うことはできる、としています。また結論には、パラフィン浴と運動を組み合わせると、手の関節炎で短い期間の効果がある、とも書かれています。パラフィン浴は、温めたろうに手をひたす方法です。

ただし、もとになった研究の質が低いという限界も書かれています。2002年の報告なので、その後に発表された研究は含まれていません。温めることで病気が良くなる、と言えるものではありません。腫れて熱を持っている関節は、受診の目安に当たります。温める前に医療機関で相談してください。

手のマッサージや運動について、研究で分かっていること

手の痛みやリウマチに対して、手のマッサージや運動を試した研究もあります。どれも当店の施術を調べたものではありません。また、比べる組との差なのか、始める前との差なのかによって、意味が変わります。

手の痛みのある大人46人で、痛みが減り、握力が上がった海外の試験

2011年に発表された海外の試験では、手の痛みのある大人46人を、2つの組にくじで分けました。一方は、施術者による手のマッサージを週1回、4週間受け、毎日自分でも手をもみました。もう一方は、通常の治療を受けました。

マッサージの組は、比べる組より、痛みが少なく、握力が大きくなりました。不安や気分の落ち込みの点数も、より下がっています。4週間を通して見ると、睡眠の乱れの点数もマッサージの組のほうが低くなりました。

ただ、要旨に挙げている結果は、痛み、握力、気分、睡眠です。朝のこわばりそのものは、結果に含まれていません。46人という小さな試験であることにも、ご注意ください。

早い段階のリウマチの女性30人で、握力が上がった試験

2026年に発表された試験では、関節リウマチと診断されて2年未満の女性30人を、2つの組に分けました。病気の勢いが落ち着いていて、手に関節炎が出ていない方が対象です。

一方の組は、ふだんの治療に加えて、2週間で10回の手のマッサージを受けました。もう一方の組は、ふだんの治療だけを受けています。

マッサージの組では、始める前と比べて、握力とつまむ力が上がりました。手の使いやすさの点数や、ご本人による全体の評価も改善しています。比べる組では、こうした変化は見られませんでした。

一方、押されて痛みを感じ始める強さや、触れた感覚を調べる検査では、どちらの組にも変化は見られませんでした。

この試験は、医療機関での治療を受けながら、手に炎症が出ていない方だけを調べた、30人の小さな試験です。腫れや熱がある時期の方に当てはまる結果ではありません。

手の運動の効果は、2年たつと組の間の差が見られなくなった試験

関節リウマチの方490人で、手のストレッチと筋力の運動を調べた試験があります。この試験では、12か月の時点で、手の働きに効果があったと報告されています。

その後、328人について、平均26か月まで追いかけた結果が2017年に発表されました。手の働きは、手の使いやすさを尋ねる質問票で測っています。このときには、2つの組の間で、手の働きの変化に差は見られませんでした。

ただ、運動の組は、始める前と比べると、手の働きが良いままでした。比べる組では、始める前との差ははっきりしませんでした。研究者は、時間がたつにつれて運動の効果が小さくなると考えています。運動を続けている人が大きく減っていることも報告されています。

この試験の運動は、医療の専門職が教えたものです。リウマチの方が手の運動を始めるときは、主治医やリハビリの担当者に相談してください。

研究を並べると

手のマッサージや運動、温める・冷やす方法の研究を、表にまとめます。

研究 対象 分かったこと 読むときの注意
手の痛みとマッサージ(2011年) 手の痛みのある大人46人 比べる組より痛みが少なく、握力が大きい 朝のこわばりは調べていない
リウマチと手のマッサージ(2026年) 早い段階のリウマチの女性30人 始める前より握力とつまむ力が上がった 手に炎症がない方だけ・治療と併用
リウマチと手の運動(2017年) 328人(もとは490人) 2年後には組の間の差が見られない(運動の組は始める前より良いまま) 運動を続ける人が減っていた
温める・冷やす(2002年) 7本の研究、328人 腫れや痛みなどの指標に、はっきりした効果なし もとの研究の質が低い

人数が少ない、対象が限られている、もとの研究の質が低いなど、どの研究にも限界があります。手のマッサージや運動で朝のこわばりがなくなる、と言える研究は見当たりませんでした。

朝の手のこわばりが気になるときに、ご自分でできること

受診の目安に当てはまらないことを確かめた上で、ふだんの生活で気をつけられることをまとめます。どれも、こわばりを治すと確かめられた方法ではありません。

できること もとにした資料 注意
指先に負担がかかりすぎないようにする 整形外科の学会(ヘバーデン結節) 痛むときは安静に
手を使いすぎていないか、仕事や家事を振り返る 整形外科の学会(ばね指・手根管症候群など) 指の引っかかりやしびれがあれば受診を
温めるのは、症状をやわらげる目的と考える 温める・冷やす方法の報告 腫れて熱を持つ関節は、温める前に相談を

表の「注意」の欄は、それぞれの資料に書かれていることをもとにしています。気になる症状が続くときは、表の方法を続けるより、医療機関で相談するほうを優先してください。

こわばった朝の様子を、書き留めておく

手の様子を書き留めておくと、受診のときに伝えやすくなります。たとえば、次のようなことです。

  • こわばりが始まった時期と、続いている期間
  • 朝、こわばりが楽になるまでのおおよその時間
  • こわばる指と、左右どちらか、両方か
  • 腫れ、熱っぽさ、しびれ、引っかかりがあるか
  • 微熱やだるさなど、手以外の体調の変化

メモがあると、医師に伝え漏れが少なくなります。

手のこわばりが気になる方への、当店の施術

締めくくりに、当店の施術について書いておきます。

当店の施術は、タイ古式マッサージとバリニーズアロマの2種類です。リラクゼーションを目的にしており、手のこわばりを治すものではありません。

朝の手のこわばりでは、まず受診の目安に当てはまるかを見ることが大切です。当店の施術で、受診の代わりはできません。

そのうえで、目安には当たらないけれど体を休めたい日に、ご利用ください。

タイ古式マッサージは服を着たまま受けていただけます。多くは脚から触れはじめて上半身へ移り、順番や圧の強さはご希望に合わせて調整いたします。

バリニーズアロマは、オイルを使い面で触れていく施術です。押される感覚が苦手な方は、こちらを選ばれることがあります。

当店が施術の前と途中にしていること

  • 施術の前に、カウンセリングシートで手の具合を含めたお体の状態をうかがう
  • 手や腕を含め、圧の強さや姿勢はご希望に合わせて調整する
  • 指や手首に痛みや違和感が出たら、その場でお伝えいただく
  • 眠ってしまわれても、時間になればこちらからお声がけする

手に触れてほしくないときは、途中からでもそうお伝えください。

当店が行っていないこと

  • 急に関節を動かして骨を鳴らすような操作は行いません
  • 手のこわばりの原因を見立てることも、治療することもしていません
  • 妊娠中の方と、その可能性がある方の施術はお受けしていません

関節が腫れて熱を持っているときは、施術より先に医療機関でご相談ください。最初の章でお伝えした急な症状があるときは、施術より先に119番に電話してください。

施術をお受けできない状態については、次の記事にまとめています。

あわせて読みたい:タイ古式マッサージを受けられないケースとは?体調・持病がある場合の考え方

よくあるご質問

朝に手がこわばる原因は何ですか?

整形外科の学会の解説では、朝に症状が強く出る病気として、関節リウマチ、ばね指、手根管症候群などが挙げられています。朝にこわばるという点は共通していて、それだけではどの病気かを見分けられません。

朝に手がこわばるのは、リウマチのサインですか?

関節リウマチでは、両手の指の関節が対称的に腫れて、とくに朝にこわばるとされています。ただ、朝のこわばりはほかの病気でも起こります。関節の腫れが続くときは、整形外科やリウマチ科で相談してください。

朝の手のこわばりが1時間続いたら、リウマチですか?

1987年の基準では、こわばりが1時間以上続くことは、7つの項目の1つでした。4つ以上に当てはまって初めて、関節リウマチと分類されます。2010年の基準では、こわばりの項目は外れています。

朝に手がこわばるとき、何科を受診すればよいですか?

整形外科の学会は、関節リウマチについて早めの診断と治療が必要だとしています。整形外科やリウマチ科で相談してください。しびれがある場合も、学会は整形外科医への相談を呼びかけています。

朝に手がこわばって、指が引っかかるのはなぜですか?

指の付け根で腱と腱鞘に炎症が起き、引っかかりが出る状態を、ばね指といいます。整形外科の学会は、朝方に症状が強いとしています。指が動かなくなることもあるため、整形外科で相談してください。

朝に手がこわばり、指がしびれるのはなぜですか?

整形外科の学会は、手根管症候群では、人さし指と中指を中心にしびれや痛みが出て、明け方に強くなることがあるとしています。突然のしびれや、片方の腕に力が入らないときは、すぐに119番に電話してください。

更年期になってから、朝に手がこわばるのは関係がありますか?

整形外科の学会は、ばね指や手根管症候群、ドケルバン病が、更年期の女性に多いとしています。ただし、更年期だから手の症状が出ると決まっているわけではありません。受診して確かめてください。

朝の手のこわばりが昼には治まるなら、様子を見てもよいですか?

昼に治まるかどうかより、2番目の章でお伝えした6つの目安に当たるかを確かめてください。整形外科の学会は、ばね指について、日中に手を使っていると症状が軽くなることも少なくない、としています。1987年の基準でも、こわばりは、いちばん良くなるまでにかかる時間で数えていました。昼に治まることは、病気がない理由にはなりません。

朝に手がこわばるのは、冷えが原因ですか?

寒い職場で働いたことと、関節リウマチになる危険との関わりを示した外国の研究はあります。ただ、冷えると朝に手がこわばるかどうかを調べたものではありません。冷えが原因だとは言えないため、こわばりが続くときは受診して確かめてください。

朝に手がこわばるとき、温めるとよいですか?

関節リウマチの方の研究をまとめた報告では、温める方法に、腫れや痛みの指標へのはっきりした効果は見られませんでした。症状をやわらげる目的で使うことはできる、とされています。腫れて熱を持つ関節は、温める前に相談してください。

朝の手のこわばりは、寝る姿勢と関係がありますか?

男性と60歳未満の女性で、横向きで寝るのを好む人に手根管症候群が多かった、という研究があります。ただし、これは関わりを調べたもので、寝る姿勢が原因だと確かめたものではありません。

朝に手がこわばるとき、手をもむとよいですか?

手の痛みのある大人で、手のマッサージにより痛みが減り、握力が上がった海外の試験はあります。ただ、調べられたのは痛みや握力などで、朝のこわばりそのものは対象外です。腫れや熱がある関節は、もむ前に医療機関で相談してください。

朝に手がこわばるとき、施術を受けてもよいですか?

関節が腫れて熱を持っているときは、施術より先に医療機関でご相談ください。最初の章でお伝えした急な症状があるときは、119番に電話してください。施術中に痛みや違和感があれば、その場でお伝えください。

まとめ

朝に手がこわばる原因には、関節リウマチ、ばね指、手根管症候群など、いくつもの病気が考えられます。朝にこわばるという点だけでは、ご自分で見分けることはできません。

突然のしびれや、片方の腕や足に力が入らないときは、すぐに119番に電話してください。顔の片方がゆがむ、ろれつがまわりにくいときも同じです。

次の6つのときは、早めに医療機関を受診してください。

  • 指の関節が腫れている、押すと痛む、熱を持っている
  • 左右の手の、同じ場所の関節が腫れている
  • 朝のこわばりや関節の腫れが、何週間も続いている
  • 手の症状と一緒に、微熱やだるさがある
  • 指がしびれる、親指の付け根がやせてきた、物をつまみにくい
  • 指を曲げ伸ばしすると引っかかる、指が動かなくなる

温める方法や手のマッサージ、手の運動については、研究はあるものの、人数や対象、研究の質に限界があります。朝のこわばりがなくなると言える研究は見当たりませんでした。

目安に当たらなくても、こわばりが続くときは医療機関でご相談ください。その上で、ゆっくり過ごす時間がほしいときは、どうぞお気軽にお越しください。お待ちしております。

ラダシアのご予約はこちらから

当店は全店舗が完全個室で、メニューはタイ古式マッサージとバリニーズアロマの2つです。研修施設で集中研修を受け、卒業試験に合格したセラピストだけが施術に入ります。手の症状が受診の目安に当てはまらないことを確かめてから、お越しください。

※当店の施術はリラクゼーションを目的としたものであり、医療行為ではありません。疾病の治療や症状の改善を目的とするものではなく、診断や治療は行っておりません。突然のしびれや、片方の腕や足に力が入らないときは、119番に電話してください。指の関節の腫れや痛み、しびれ、朝のこわばりが続くときは、整形外科やリウマチ科などの医療機関にご相談ください。

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