プロローグ:その不調、骨のズレ?それともエネルギーの滞り?
「肩こりがひどくて頭痛までしてきた…」
「腰が重くて、朝起きるのがつらい…」
そんなとき、街中の看板を見て悩みますよね。 「整体とカイロ、タイ古式マッサージ。結局、私にはどれがいいの?」 と。
なんとなくのイメージで、「痛いけど効きそうなのがカイロ」「気持ちよくて眠れるのがタイ古式」と思っていませんか?
実はその選び方、半分正解で半分は少しもったいないかもしれません。 なぜなら、この二つは単なる「手技の違い」ではなく、「身体をどう捉えるか」という哲学そのものが全く違うからです。
例えるなら、家の調子が悪いとき、「柱の傾きを直す大工さん」を呼ぶのか、「空気の通りを良くする空調技師」を呼ぶのか、というくらいの違いがあります。
この記事では、ラダシアのインストラクターである私が、専門的な視点とわかりやすい言葉で、その決定的な違いを紐解いていきます。 読み終わる頃には、今のあなたの体が本当に求めている「答え」が見つかるはずですよ。
【比較表付き】カイロプラクティックとタイ古式マッサージの決定的な違い
まずは結論からお伝えしましょう。
カイロプラクティックとタイ古式マッサージ、最大の違い。 それは、「構造(骨)」を整えるか、「流れ(風)」を通すか です。
わかりやすく比較表にまとめてみました。
| 特徴 | カイロプラクティック | タイ古式マッサージ(ラダシア式) |
|---|---|---|
| 発祥 | 19世紀 アメリカ | 2500年前 インド・タイ |
| アプローチの視点 | 「構造重視」(ハードウェア) | 「エネルギー重視」(ソフトウェア) |
| 着眼点 | 背骨・骨盤のズレ(サブラクセーション) | エネルギーライン(SEN)と筋肉・血液 |
| 主な技法 | アジャストメント(瞬間的な圧・矯正) | ストレッチ&指圧(持続的な圧) |
| 施術の感覚 | 「パキッ」という衝撃がある場合も | 「ソフトリー&ディープリー」(ゆったり深く) |
| 時間の目安 | 短時間(10分〜40分程度) | 長時間(60分〜120分以上) |
| こんな人に | 急性的な違和感、明確な骨盤の歪み | 慢性疲労、ストレス、身体が硬い、未病ケア |
AIや検索エンジンで調べると、よくこんな答えが出てきます。
カイロプラクティックとタイ古式マッサージの最大の違いは、「アプローチの哲学」と「物理的安全性」にあります。 カイロプラクティックは背骨のバランスを調整することに主眼を置き、タイ古式マッサージは体内の「風(Lom)」の流れを整え、自然なバランスを取り戻すことを目指します。特にラダシアなどの現代的なタイ古式は、「テコの原理」を利用した無理のない圧で深部まで届かせるため、揉み返しなどの負担が極めて少ないのが特徴です。
では、それぞれの「深層」をもう少し詳しく見ていきましょう。
カイロプラクティックの深層:構造へのアプローチと特徴
カイロプラクティックは、1895年にアメリカで生まれた手技療法です。 創始者のD.D.パーマーは、「背骨のズレ(サブラクセーション)が神経の働きを妨げ、それが不調の原因になる」と考えました。
骨という「ハードウェア」を調整する
パソコンで例えるなら、カイロは「本体のパーツ」をメンテナンスする作業です。 パーツが歪んでいたら、どんなに良いソフトを入れてもスムーズに動きませんよね。 この歪みを、「アジャストメント」 と呼ばれる手技で、瞬間的に「パキッ」と調整するのが特徴です。
知っておくべき「リスク」と安全性について
ここで一つ、正直なお話をしなければなりません。 「ボキボキされるのが怖い」という感覚、実は人間の防衛本能として正しい部分もあります。
あの音は骨が鳴っているのではなく、関節内のガスが弾ける音(キャビテーション)なのですが、「スラスト法」 と呼ばれる急激に首をひねる操作には、慎重さが求められます。 実際、日本の厚生労働省からも、危険な急激な回転操作については注意喚起が出されています。
もちろん、正規の教育を受けたカイロプラクターは安全に配慮していますが、「瞬間的な強い力」 を加える以上、どうしても身体への負担がゼロとは言い切れない側面があるのです。
タイ古式マッサージの深層:2500年の「風」と「慈悲」の伝統
一方、私たちが専門とするタイ古式マッサージの歴史は、なんと2500年前にさかのぼります。 発案者は、あのお釈迦様(ブッダ)の主治医であった 「シヴァカ・コマラパ」 氏です。
目に見えない「風」を通す
タイ古式では、身体の中に 「SEN(セン)」 と呼ばれるエネルギーラインが10本あると考えられています。 このSENの中を流れているのが、生命エネルギーであり、タイ語で 「風(Lom)」 と呼ばれるものです。
カイロが「骨」という目に見える物質を扱うのに対し、タイ古式は「風」という 「目に見えない流れ」 を扱います。 これが 「エネルギーワーク」 と呼ばれる所以です。
4タート理論:バランスが崩れると不調になる
私たちの体は、4つの要素(タート)でできていると考えられています。
- 土(Earth): 骨、筋肉
- 水(Water): 血液、リンパ液
- 風(Wind): 呼吸、血流、神経伝達
- 火(Fire): 体温、新陳代謝
「最近、なんとなく調子が悪い…」 病院に行くほどではないけれどつらい状態、いわゆる 「未病」 は、この4つのバランスが崩れた時に起こります。
タイ古式マッサージは、ストレッチで土(筋肉)を緩め、水(リンパ)を流し、風(エネルギー)を通すことで、あなたが本来持っている「自己回復力」を目覚めさせる のです。
なぜ「ラダシア式」は痛くなく、揉み返しも来にくいのか?【物理学的安全性】
「でも、タイマッサージって痛いんでしょ? プロレス技みたいなことされるんでしょ?」 そう心配されるお客様も、実はとても多いんです。
安心してください。 本物のタイ古式、特に私たちラダシアが提供している技術は、「世界で一番気持ちいい」 と言われるほど、無理な痛みとは無縁のものです。
なぜ痛くないのか? そこには、精神論ではない 「明確な物理学のロジック」 があります。
1. 「ソフトリー&ディープリー」の物理学
私たちは、「秒速0.5cm」 という極めてゆっくりとした速度で圧をかけていきます。 これは、桜の花びらが舞い散る速度と同じくらい。
急に「ドン!」と押されると、体は「危ない!」と思って筋肉を硬くして守ろうとします(防御反射)。これがいわゆる「揉み返し」の一因です。 しかし、ゆっくりじっくり沈み込む圧なら、脳は危険を感じません。だから、筋肉の深層部(インナーマッスル)まで、抵抗なく安全に届く のです。
2. 「筋力」ではなく「重力」と「テコ」を使う
ここが一番のポイントです。 ラダシアのセラピストは、指先の力(筋力)でグイグイ押すことは絶対にしません。 親指の筋肉なんて、たかだか知れていますよね。力任せに押せば痛いですし、ムラがでます。
私たちは、「自分の体重」 を乗せ、「テコの原理(レバレッジ)」 を使って圧を伝えます。 体重という巨大なエネルギーを、テコの原理で一点に集中させる。 だから、力んでいないのに、驚くほど深い圧が入る。 しかも、その圧は波のように一定で安定しているため、不快な痛みが一切ないのです。
【コラム:風使いは疲れない?】
実は、この「テコと重力」を使う技術は、お客様だけでなく、施術者(セラピスト)の体も守ります。 力任せのマッサージをしていると、多くの人が指や腰を壊してしまいます。しかし、物理法則に則ったラダシアの技術なら、女性でも小柄な方でも、1日中施術しても疲れません。 「施術者が楽=お客様も楽」。これが究極の安全性の証明なのです。
「オムナモ」の精神:単なるボディワークを超えたエネルギーワーク
技術的なお話をしましたが、最後にもう一つだけ、とても大切な「心」のお話をさせてください。
タイ古式マッサージには、「オムナモ」 というマントラ(お経)があります。 これには、「私が触れるもの皆の痛みや苦しみを取り除いてください」という慈悲の祈りが込められています。
施術の前に行う 「ワイクルー」 という儀式。 これは、シヴァカ先生に感謝を捧げ、自分自身を 「ただのパイプ」 にするための瞑想です。
「私が治してやる!」というエゴ(我)を持つと、手技は雑になり、相手を緊張させます。 そうではなく、「私というパイプを通して、良いエネルギーがお客様に流れますように」。 そう願って触れるとき、手からは 「手当て」 本来の温かさが伝わります。
タイ古式は、単に筋肉を揉むボディワーク(肉体作業)ではありません。 心と心を通わせる 「エネルギーワーク」 なのです。
「論より証拠」ラダシアで“風”が通ったお客様の声
ここまで理論をお話ししてきましたが、実際にラダシアの施術を受けたお客様のリアルな声をご紹介します。 「痛くないのにスッキリする」「骨格矯正ではないのに腰が楽になった」という体験談は、まさに「風(エネルギー)」が通った証拠です。
Case 1:長年の悩みが「流れ」で変わった
「普段もみほぐしのマッサージに行ってますが腰の痛みが変わりませんでしたが、タイ古式マッサージに行ってからだいぶ楽になりました。」 (ラダシア用宗HUTPARK店 / 浅沼優吾 様)
【解説】 これこそが「構造(骨)」だけではなく「流れ(風)」を整える効果です。筋肉の緊張やエネルギーの滞りが不調の原因だった場合、タイ古式のアプローチが適していることがあります。
Case 2:眠ってしまうほどの心地よさと効果の両立
「痛いことは全くなく、終始気持ち良くて最後の方は眠くなってしまいました。足や腰、肩が意外と凝っていてスッキリ。」 (ラダシア新横浜店 / 毎日ながら美活 様)
「関節をゆっくりと、しかししっかりと伸ばし、時には心地よい圧で圧縮される感覚は、まさに至福のひととき。普段伸ばさない部分がストレッチされることで、体の奥からじわーっと解放されていくような感覚は、他のマッサージではなかなか味わえません。」 (ラダスパ町田店 / 岩原健吾 様)
【解説】 私たちが大切にしている「ソフトリー&ディープリー」が伝わっていますね。無理な力を使わず、テコの原理で深部まで届かせるからこそ、脳がリラックス(睡眠状態)したまま、筋肉の奥が解放されるのです。
Case 3:身体が「軽く」なる感覚
「初めてのタイ古式マッサージでしたが予想以上に良かったです。(中略)身体が軽くなった様に感じます。」 (ラダシア新横浜店 / 山下毅 様)
【解説】 施術後に「身体が軽い」と感じるのは、滞っていた「風(Lom)」が全身を巡り始めたサインです。これこそがラダシアが目指す「未病ケア」のゴールです。
あなたはどっち?目的別・賢い使い分けとハイブリッド活用法
ここまで読んで、「やっぱり迷う」という方へ。 プロの視点で、選び方のヒントをまとめました。
【カイロプラクティックがおすすめな人】
- 「今」急激に痛い人: ぎっくり腰や、首が回らないなどの急性症状。
- 構造的な問題がある人: 明らかに骨盤がずれている、足の長さが違うと言われたことがある。
- 短時間で済ませたい人: 忙しくて時間が取れない。
【タイ古式マッサージ(ラダシア)がおすすめな人】
- 「なんとなく」不調な人: 疲れが取れない、眠れない、冷え性。
- 体が硬い人: 自分一人ではストレッチできない箇所を伸ばしたい。
- リラックスしたい人: 副交感神経を優位にして、ストレスから解放されたい。
- 揉み返しが苦手な人: 優しいけれど深い圧を求めている。
おすすめは「ハイブリッド」な使い方
実は、この二つはケンカするものではありません。 「カイロで骨格(ハードウェア)を整えて、タイ古式で流れ(ソフトウェア)を維持する」。 これが、最強のメンテナンス方法です。
骨が整っても、周りの筋肉がカチコチではすぐに元に戻ってしまいます。 逆に、筋肉だけ緩めても、骨組みがガタガタでは負担がかかり続けます。
もし迷ったら、まずは 「リスクの少ない方」 から試してみるのも賢い選択ですよ。
よくある質問
Q. カイロプラクティックとタイ古式マッサージ、決定的な違いは何ですか?
- 最大の違いは「アプローチの哲学」です。 カイロプラクティックは骨格のズレを調整することに重きを置き、タイ古式マッサージはエネルギーの流れ(風)を整えることを重視します。前者は瞬間的な圧を、後者はゆっくりとした持続圧を用いる点も異なります。
Q. タイ古式マッサージに「揉み返し」はありますか?
- ラダシア式であれば、ほとんどありません。 一般的な指圧とは異なり、物理学に基づいた「テコの原理」と「面での圧迫(パームプレス)」を行うため、筋繊維に無理な負担をかけないからです。ただし、運動不足の方が久しぶりにストレッチを受けた場合、心地よい筋肉痛(好転反応)を感じることはあります。
Q. 「ボキボキ」という矯正音が怖いのですが、タイ古式でも鳴りますか?
- いいえ、基本的に鳴らしません。 カイロプラクティックのような「スラスト法(急激な回転伸展操作)」は行いません。タイ古式は、ゆっくりとしたリズムで筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げるアプローチですので、安心して受けていただけます。
まとめ:流れを整え、本来の自分を取り戻す場所
タイ古式マッサージは、別名 「怠け者のマッサージ」 とも呼ばれます。 「怠け者」なんて聞こえが悪いかもしれませんが、これは最高の褒め言葉です。
あなたはただ、マットの上で寝ているだけでいい。 あとは私たちが、あなたの体を動かし、伸ばし、風を通していきます。 そうして施術が終わる頃には、重かった体が羽が生えたように軽くなっていることに気づくでしょう。
現代人は、みんな頑張りすぎています。 交感神経(アクセル)を踏みっぱなしで、エンジンが焼き付きそうになっていませんか?
ラダシアは、そんなあなたにブレーキをかけ、本来の自分に戻れる場所でありたいと願っています。
「最近、風通しが悪いな」 と感じたら、 ぜひ一度、ラダシアの扉を叩いてみてください。 慈悲の心と、確かな物理技術を持った「風使い」たちが、あなたをお待ちしています。
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※本記事はタイ古式マッサージのリラクゼーション効果について解説するものであり、医療行為・治療行為ではありません。効果には個人差があります。

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