タイ古式マッサージ

タイ古式マッサージの服装、何が正解?プロが教える「失敗しない選び方」と意外なNG服の理由

「初めてタイ古式マッサージに行くんだけど、何を着ていけばいいの?」 「着替えって別料金なのかな…わざわざジャージを持っていくのも荷物になるし…」

 

お店に行く前、このような疑問を持つことはありませんか? リラックスしに行くはずなのに、準備の段階で悩んでしまっては本末転倒です。

 

まず、結論からお伝えします。 ラダシア(Ladasia)では、全店でタイ古式専用のお着替えを無料でご用意しています。 そのため、お仕事帰りのスーツでも、お出かけ用の服装でも、手ぶらでお越しいただけます。

 

しかし、なぜわざわざ「専用の着替え」に着替える必要があるのでしょうか? 「動きやすければ何でもいい」と思われがちですが、実はタイ古式マッサージにおいて、服装は単なるマナーではありません。

 

服装は、施術の効果を最大限に引き出し、体を守るための「第二の皮膚」とも言える重要なツールです。

 

なぜプロのセラピストは「ジーンズ」を避けるよう提案するのか? なぜあんなにダボっとした「タイパンツ」が採用されているのか?

 

そこには、解剖学や物理学に基づいた、驚くほど合理的な理由が存在します。 この記事では、「本当に効果が出る服装の選び方」とその根拠について解説します。

 

【基本編】タイ古式マッサージに適した服装・適さない服装

まずは基本的なチェックリストです。 一般的な「動きやすい服装」と、マッサージにおける「適した服装」には、いくつかの違いがあります。

ベストな服装(OK例)

基本的には、以下の条件を満たしているものが理想的です。

 

  • 伸縮性のある薄手のコットンTシャツ
  • タイパンツ(フィッシャーマンパンツ)
  • 薄手のジャージ・スウェット

 

ポイントは「180度開脚できるか」「体を締め付けていないか」の2点です。 タイ古式マッサージは「二人で行うヨガ」とも形容されます。セラピストと共に大きくストレッチを行うため、ヨガウェアのような伸縮性と開放感が必要です。

避けるべき服装(NG例)

ご自身の服で施術を受ける場合、以下の服装は避けることが推奨されます。

 

  • ジーンズ・デニム素材 (生地が硬く伸縮性がないため、関節運動を阻害します)
  • フード付きパーカー (首や肩のマッサージをする際、フードの厚みが指の侵入を妨げ、効果が半減します)
  • シルク・サテン・ツルツルした化学繊維 (表面が滑りやすいため、圧が逃げてしまう原因になります)
  • スカート・ショートパンツ (足を高く上げる動作が多いため、施術には不向きです)

下着や靴下はどうする?

インナー選びも、リラックス度を高める重要な要素です。

 

  • 女性の下着について ワイヤー入りのブラジャーは、うつ伏せ時に胸部を圧迫し痛みを伴うことがあります。 ブラトップスポーツブラ、あるいはノンワイヤーブラの方が、施術中の呼吸がスムーズになります。

 

  • 補正下着・ガードル これらは必ず外すことが推奨されます。理由は後述しますが、マッサージによる循環促進効果を阻害してしまうためです。

 

  • 靴下 基本は素足で行います。 タイ古式では足裏の反射区を刺激したり、足指を牽引したりする繊細な手技があるためです。冷えが気になる場合は、指先が出るレッグウォーマーなどが適しています。

 

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なぜ「ジーンズ」や「厚手」は危険なのか?

「動きにくいからジーンズはダメ」というのは感覚的に理解できます。 しかし、これにはもっと明確な、物理的な理由があります。

「第二の皮膚」としての衣服と可動域

タイ古式マッサージの特徴は、ダイナミックなストレッチです。 この時、お客様の体には物理的な力が働いています。

 

もし、伸縮性のないジーンズを履いていた場合どうなるでしょうか。 股関節を曲げていき、生地がピンと張った瞬間、そこが「物理的な限界点」となってしまいます。

 

本来、関節はもっと動くはずなのに、服がロックをかけてしまう状態です。 これをセラピストが「ここがこのお客様の体の硬さの限界だ」と誤認し、さらに体重を乗せて押し込むと、服の張力が関節や筋肉に無理な負担をかけ、怪我の原因になるリスクがあります。

 

服は「第二の皮膚」です。皮膚のように伸び縮みして初めて、安全な可動域が確保されます。

摩擦係数(グリップ)と安全性の関係

次に、「ツルツルした服」がNGな理由です。 これは「摩擦係数」の問題です。

 

ラダシアで行うタイ古式マッサージは、基本的にオイルを使いません。 セラピストは、手掌や親指、時には肘や膝を使って圧(プレッシャー)を届けます。 この時、服とセラピストの手の間には、適度な摩擦(グリップ)が必要です。

 

摩擦係数が低いシルクやサテン素材の場合、セラピストの手が「スリップ」してしまう危険性があります。 例えば、背骨のキワを押している時に手が滑れば、意図しない場所に急激な力が加わりかねません。 安全で安定した圧を届けるためには、滑らないコットン素材が物理学的にも最適なのです。

厚手の服は「センサー」を鈍らせる

また、「厚手のパーカー」などが推奨されない理由は、セラピストの指先のセンサーを遮断してしまうからです。

 

プロのセラピストは、指先の感覚で、ミリ単位の筋肉の繊維や、骨の形状を読み取っています。 厚手の生地はこの情報を遮断し、正確な施術を困難にします。 的確にコリを捉えるためにも、薄手のウェアが望ましいのです。

 

4タート(水・風)と「締め付け」の弊害

物理的な理由に加え、東洋医学的な観点からも服装は重要です。 ここでは「4タート理論」に基づいた理由を解説します。

体の「ダム」を作らないで~リンパと血流(水)~

タイの伝統医学では、体を構成する4つの要素(土・水・風・火)のバランスを重視します。 その中の「水(Water)」は、血液やリンパ液を指します。

 

マッサージを受けると、筋肉のポンプ作用で滞っていた「水」の流れが促進されます。 しかし、この時きついガードルや着圧レギンスで体を締め付けていると、せっかく流れた水が物理的にせき止められてしまいます。

 

これは川に「ダム」を作ってしまったような状態です。 出口を塞がれた水は行き場を失い、施術後にだるさやむくみの悪化を招く可能性があります。 「循環を良くしたい」と願うなら、循環を阻害する締め付けは取り除く必要があります。

「風(Wind)」の通り道を開放する

また、タイ古式マッサージは別名「風使いの施術」とも呼ばれます。 体の中を流れるエネルギーライン(セン)を刺激し、「風(Wind)」の流れを整えます。

 

特にお腹周り(丹田)は、エネルギーの重要な通り道です。 ここをゴムやベルトで締め付けていると、深い呼吸が入らず、「風」が通りません。 お腹の締め付けを解放することは、深いリラックス(サバイ)状態への入り口となります。

 

リンパの流れを止めない、解剖学に基づいた安全な施術を。 ラダシアのセラピストは、物理法則と身体理論を熟知したプロフェッショナルです。体の深部から巡りを整える体験をしてみませんか? 

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タイパンツ(フィッシャーマンパンツ)の秘密

ラダシアで着用いただく「タイパンツ」。 一見すると独特な形状ですが、これこそが施術着の完成形と言えます。

なぜあの不思議な形なのか?

タイパンツは、もともとタイの漁師が履いていた作業着(カンケーン・レー)がルーツです。 最大の特徴は、ウエストが非常に広く作られており、畳んで紐で結ぶことでどんな体型の人にもフィットする点です。

 

そして、「締め付けるゴムが一切ない」ことが施術において大きなメリットとなります。 腰紐一本で支える構造のため、腹部への圧迫がありません。 また、股上が深く生地にゆとりがあるため、脚を大きく開いても突っ張ることがありません。

 

漁師が船上で激しく動けるよう設計されたこのパンツは、マッサージという「動き」のある場面でも、究極の機能美を発揮します。

 

ラダシアが考える「施術と服装」

最後に、ラダシアが大切にしている施術の哲学について触れます。

物理法則(テコの原理)を活かすための準備

ラダシアの施術は、腕力だけに頼ることはありません。 力任せの施術は、お客様の筋肉を痛める原因になるからです。

 

重要視しているのは、「テコの原理」「重力利用」「脱力」といった物理法則です。 セラピストの体重を力点に乗せ、お客様の体を支点にして、深部のコリ(作用点)にアプローチする。 この物理的な作用を正確に行うためには、お互いの体が滑らず、自由自在に動ける状態(適切な服装)であることが大前提となります。

オムナモ(慈悲)は「自分を緩める」ことから

タイ古式の精神には「オムナモ(慈悲の心)」というマントラがあります。 「私が触れるもの皆の痛みや苦しみを取り除いてください」という祈りです。

 

現代社会では、多くの方が窮屈なスーツや靴で体を締め付けて生活しています。 せめてマッサージの時間だけは、その緊張を解き、体を物理的にも解放してあげてください。 締め付けのない服に着替えることは、「自分自身を慈しむ(セルフケア)」ための第一歩でもあります。

 

よくある質問

Q. お店での着替えは有料ですか?

  1. いいえ、ラダシアでは全店「無料」でお貸出ししています。 多くのリラクゼーション店で有料化が進んでいますが、ラダシアでは施術の安全性と効果を最優先しているため、適切なウェア(タイパンツ等)を無料で提供しています。

Q. 自分の服で受けたいのですが、ジーンズはなぜダメなのですか?

  1. 関節の動きを制限し、施術事故につながるリスクがあるからです。 伸縮性のないジーンズは「テコの原理」を使ったストレッチを妨害します。また、生地の硬さが誤ったフィードバック(筋肉の硬さと誤認)をセラピストに与え、過剰な圧迫を招く恐れがあります。

Q. 女性の場合、下着(ブラジャー)はどうすればいいですか?

  1. リラックスできる「ノンワイヤー」や「ブラトップ」が推奨しています。 うつ伏せの時間が長いため、ワイヤー入りは胸部を圧迫し苦しくなることがあります。また、補正下着(ガードル等)はリンパの流れを阻害するため、施術前に外していただくことを強く推奨します。

Q. 男性でもタイパンツは履けますか?

  1. はい、問題なく着用いただけます。 タイパンツはフリーサイズで、ウエストを紐で調整する構造のため、体格の大きな男性でもゆったりと履くことができます。締め付けがなく非常に楽な着心地です。

 

まとめ:最適な服装で、最高のマッサージ体験を

「何を着ていけばいいの?」という疑問に対する答えは、以下の通りです。

 

  • 物理的理由: 関節の可動域を守り、摩擦で安全な圧を届けるため。
  • 生理的理由: 4タート(水・風)の流れを止めず、循環を良くするため。
  • 精神的理由: 締め付けから解放され、自分自身を慈しむため。

 

ラダシアでは、このすべてを叶えるお着替えを準備してお待ちしています。 どうぞ手ぶらで、心も体も軽やかにお越しください。

 

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