タイ古式マッサージ

チェンマイ式タイ古式マッサージとは?バンコク式との違いから「痛くないのに深部に効く」ラダシアの物理理論まで徹底解説

はじめに:なぜ今、「チェンマイ式」が選ばれるのか?

「マッサージに行くと、その時は気持ちいいけれど、翌日に体が重くなる……」 そんな経験、あなたにもありませんか?

 

せっかく体を癒やしに行ったのに、「揉み返し」で逆に辛くなってしまうのは悲しいですよね。実はそれ、施術の方法と体の仕組みに少しだけズレがあるからかもしれません。

 

いま、日本だけでなく世界中で「チェンマイ式(ランナースタイル)」のタイ古式マッサージが注目されています。これは単なるリラクゼーションではありません。2500年の歴史が導き出した、無理なく体を整える知恵の結晶なんです。

 

私たちラダシア(Ladasia)が提供しているのも、このチェンマイ式。でも、ただの伝統的なマッサージとは少し違います。

 

「なぜ痛くないのに、奥深くまでほぐれるのか?」

 

その秘密は、精神論ではなく確かな物理法則にあります。今日は、ラダシアのインストラクターとして、その心地よさの裏側にある「ロジック」を少しだけお話しさせてください。きっと、マッサージに対するイメージがガラリと変わるはずですよ。

 

徹底比較!バンコク式(南部)とチェンマイ式(北部)の違い

まずは、タイ古式マッサージの全体像から見ていきましょう。 タイ古式の歴史は2500年前にさかのぼります。発案者は、あのお釈迦様(ブッダ)の主治医だった「シワカ・コマラパ氏」。仏教やインドのアーユルヴェーダの影響を色濃く受けた、由緒ある伝統医学です。

 

このタイ古式マッサージ、実は大きく2つの流派に分かれていることをご存知でしょうか?

1. バンコクスタイル(南部式)

主に首都バンコクの「ワットポー寺院」を中心に発展しました。宮廷で王族に施されていたため、施術者と受け手の間に礼節ある距離感が保たれます。

 

  • 特徴: 指圧がメイン。「点」で筋肉を捉える。
  • 施術: 解剖学的に正確なポイントを力強く押す「静」のスタイル。

2. チェンマイ・スタイル(北部ランナー式)

タイ北部の古都チェンマイで、農耕文化や民間療法として発展しました。「二人でするヨガ」とも呼ばれるように、アクロバティックなストレッチが多く含まれます。

 

  • 特徴: ストレッチがメイン。「面」で捉え、全身を伸ばす。
  • 施術: リズミカルに動き続ける「動」のスタイル。

 

ラダシアが採用しているのは、後者の「チェンマイ・スタイル」です。

 

特徴 バンコク式(ワットポー) チェンマイ式(ラダシア流)
主な手技 指圧・圧迫 ストレッチ・圧迫・揺らし
リズム 一定のリズムで押す ゆったり流れるようなリズム
アプローチ 点(ピンポイント) 面(全体的なつながり)
通称 ツボ押しに近い 二人でするヨガ

 

バンコク式が「悪いところをピンポイントで治す」治療的な側面が強いのに対し、チェンマイ式は「全身の流れを良くして、体本来の力を取り戻す」ことに重きを置いています。

 

「なんだか体が固まって動かない……」 そんな現代人の悩みには、全身をゆったりと動かすチェンマイ式が驚くほどフィットすると思いませんか?

 

【物理ロジック】なぜラダシアの施術は「痛くないのに効く」のか?

さて、ここからが本題です。 「ストレッチをするマッサージなら、他にもあるじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、ラダシアのマッサージには、他とは決定的に違う「物理的な裏付け」があります。

精神論ではなく「物理法則」で体をほぐす

マッサージで痛みや揉み返しが起きる最大の原因は、施術者が「腕の力(筋力)」で押そうとするからです。 力任せに押されると、あなたの体は無意識に「危ない!」と感じて筋肉を硬くし、防御しようとします。これでは、どんなに強く押しても深部には届きません。ただ表面の筋肉を傷つけるだけです。

 

ラダシアの施術は違います。私たちは「自分の力」を一切使いません。 使うのは、以下の3つの物理法則です。

 

  1. 重力: 自分の体重を預ける。
  2. テコの原理: 支点・力点・作用点を利用し、小さな力で大きな圧を生む。
  3. 脱力: 施術者が余計な緊張を抜く。

 

施術者が完全に脱力し、重力に従って体重を乗せる。すると、あなたの体は「攻撃されていない」と安心して、自然に筋肉のガードを解きます。そこに「テコの原理」を効かせることで、驚くほど深くまで圧が届くのです。

 

これが、ラダシア独自の「ソフトリー&ディープリー」の原則です。

「秒速0.5秒」の世界観と安全性

施術のスピードにも、明確なルールがあります。 私たちは「秒速0.5秒」で圧を入れていきます。

 

これは、桜の花びらが舞い散る速度。あるいは、大切な誰かと出会えるような、そんな優しい速度です。 ゆっくりと沈み込むような圧は、急激な変化を与えないため、筋肉や神経を驚かせません。だから、怪我や事故のリスクが物理的に極めて低いのです。

究極の効率化「怠け者のマッサージ」の真意

タイでは、古式マッサージのことを冗談めかして「怠け者のマッサージ」と呼ぶことがあります。 これ、決して「サボっている」わけではないんですよ。

 

  • 施術者がいかに楽に、相手をほぐせるか。

 

これが究極まで考え抜かれているという意味です。自分の体重と相手の体重、そしてテコの原理を使えば、指先だけの力なんて必要ありません。 まるでタイのランナ舞踊のように、美しく、無理なく舞うように施術する。

 

これを読んでいる方の中に、もし現役のセラピストさんがいたらお伝えしたいことがあります。 「指が痛い」「腰が辛い」というのは、頑張りが足りないのではなく、物理的な使い方が間違っているだけかもしれません。

 

ラダシアのメソッドなら、施術すればするほど、自分自身の体もストレッチされて整っていきます。自分も相手も癒やされる。それが本当の「エネルギーワーク」なのです。

 

【哲学・理論】身体の内側を整える「エネルギーワーク」

物理的なアプローチの話をしてきましたが、タイ古式マッサージは本来、単なるボディワーク(肉体作業)ではありません。目に見えないエネルギーを扱う「エネルギーワーク」です。

生命エネルギーの通り道「SEN(セン)」

タイ古式では、人間の体の中に「SEN(セン)」と呼ばれるエネルギーラインが流れていると考えます。 主要なSENは10本あり(シップセン)、すべておへそから始まって、指先や目、鼻、口などの器官で終わっています。

 

「SEN」は、解剖学でいう血管や神経に近いものですが、もっと広い意味での「生命力の通り道」です。 このラインに沿ってマッサージを施すことで、滞っていたエネルギーが流れ出し、全身のバランスが整っていきます。

未病を防ぐ「4タート理論」

もう一つ、大切な考え方が「4タート理論」です。 私たちの体は、以下の4つの要素(タート)で構成されていると考えられています。

 

  1. 土(Earth): 骨、筋肉、皮膚など「固形」のもの。
  2. 水(Water): 血液、リンパ液、汗など「液体」のもの。
  3. 風(Wind): 呼吸、消化器の動き、神経伝達など「動き」のもの。
  4. 火(Fire): 体温、消化の熱、新陳代謝など「熱」のもの。

 

この4つのバランスが崩れたときに、人は病気になると考えられています。 例えば、「風」が滞ればお腹が張り、「火」が強すぎれば炎症が起きる。「土」が凝り固まれば肩こりになる。

 

ラダシアの施術は、この4タートのバランスを整える役割を担っています。これは西洋医学でいう「未病(病気の一歩手前)」のケア。 定期的に受けることで、「病気になりづらい体づくり」ができるのです。

 

心に触れる施術:ラダシアが大切にする「オムナモ」の精神

技術や理論以上に、私たちが一番大切にしていること。 それは、クライアントであるあなたへの「想い」です。

施術は「祈り」から始まる

施術の前、私たちは「ワイクルー」という儀式を行います。これは、小さな瞑想の始まりです。 瞑想によって、創始者シワカ・コマラパ氏にチャネリングし、その力を借ります。

 

ここで重要なのは、「私が治す。自分が治してやる」というおごった気持ちを捨てること。 「私」という存在は、あくまで良いエネルギーを通すためのパイプ役に過ぎません。宇宙や自然のエネルギーを、私というパイプを通してクライアントに流していく。そんな謙虚な姿勢が、本当の癒しを生みます。

「オムナモ」のマントラに込められた慈悲

私たちは心の中で「オムナモ」というマントラ(お経)を唱えます。 パーリ語とタイ語が混ざったこの言葉は、完全に翻訳することは難しいと言われています。しかし、その意味よりも大切なのは、音の響きに宿る力と、そこに込められた願いです。

 

「私が触れるもの皆の、痛みや苦しみを取り除いてください」

 

そんな慈しみの心(メッター)に触れられたとき、人の体は一番リラックスします。 ラダシアのセラピストは、ただ筋肉を揉んでいるのではありません。あなたの痛みや苦しみに寄り添い、慈愛の心で包み込んでいるのです。

「風使い」としてのセラピスト

タイでは、熟練のセラピストを「風使い」と呼ぶことがあります。 身体の中の「風」の通りを良くする人、という意味です。

 

寄せては返す波のようなリズム。途切れることのない一本の線のような動き。 そのリズムに身を任せていると、いつの間にか体の中を心地よい風が吹き抜けていくのを感じるでしょう。

 

よくある質問

ここでは、ラダシアのチェンマイ式マッサージについて、よくいただくご質問にお答えします。

Q. チェンマイ式とバンコク式の最大の違いは何ですか?

  1. 最大の違いは「手技のアプローチ」です。 バンコク式が指圧中心で「点」を強く押すのに対し、チェンマイ式はストレッチ中心で「面」で捉え、全身を連動させてダイナミックにほぐします。ラダシアでは、このチェンマイ式に独自の物理ロジックを加えることで、より揉み返しが少ない施術を実現しています。

Q. ラダシアのマッサージは痛いですか?

  1. いいえ、基本的に痛みはありません。 ラダシアでは「秒速0.5秒」という非常にゆっくりとしたスピードで圧をかけます。また、施術者が力ではなく「重力」と「テコの原理」を使うため、筋肉がこわばる防御反応(力み)を起こさず、深部まで柔らかく圧が届きます。「痛くないのに奥まで効く」のが特徴です。

Q. 体が硬いのですが、チェンマイ式のストレッチを受けても大丈夫ですか?

  1. はい、体が硬い方こそおすすめです。 チェンマイ式は「怠け者のヨガ(Lazy Man’s Yoga)」とも呼ばれ、施術者がお客様の体をサポートしながらゆっくりと伸ばします。ご自身で動く必要はなく、脱力しているだけで普段使わない筋肉までストレッチされるため、無理なく柔軟性を高めることができます。

Q. 揉み返しが起きやすい体質なのですが、受けられますか?

  1. はい、安心してお受けください。 揉み返しの主な原因は、力任せの施術による筋繊維の損傷です。ラダシアでは物理法則(テコの原理)に基づき、無理な力を加えずに圧を深部に届けるため、揉み返しのリスクは極めて低くなっています。施術前に担当セラピストへその旨をお伝えいただければ、より慎重に圧を調整いたします。

 

まとめ:ラダシアで体験する「本質」のタイ古式マッサージ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 ラダシアのチェンマイ式タイ古式マッサージは、2500年の歴史を持つ「慈悲の精神」と、現代にも通じる合理的な「物理ロジック」が融合した、独自のスタイルです。

 

  • 痛くないのに、深くまで響く。
  • 揉み返しがなく、体が軽くなる。
  • 心まで包み込まれるような安心感がある。

 

もしあなたが、日々の疲れやストレスで「なんだか調子が悪いな」と感じているのなら、ぜひ一度ラダシアの施術を体験してみてください。 私たちは「風使い」として、あなたの心と体の滞りを優しく解き放つ準備ができています。

 

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【現役・経験者セラピストの方へ】

最後まで読んでくださった同業者の方へ。 もしあなたが、「指の痛みが辛い」「腰痛でこの先続けられるか不安」「もっと深くお客様を癒やしたい」と悩んでいるなら、ラダシアの技術に触れてみませんか?

 

ラダシア独自の「テコの原理」「重力利用」をマスターすれば、あなたの体への負担は劇的に減ります。それは、あなた自身のセラピスト寿命を延ばすことにも繋がります。 「自分が治す」のではなく「パイプ役になる」。この感覚を掴んだとき、施術はもっと楽しく、奥深いものになるはずです。

 

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